人は見た目が大事 by大事マンBB

339です。

少し前の話ですが、
ある日の朝、某H駅の北口で、
改札に向かうエスカレーターに乗ろうとしたところ、
やや割り込み気味におじさんが339の前に乗ってきました。

特に急いでたわけでもないのでそのおじさんを先に行かせて、
339はエスカレーターの「歩かない方のレーン」に立ち、
ふんふーん♪とスマホをチラッと見た後、
ふと前を見たらそのおじさんは、339の一段上の「歩く方のレーン」に止まってました。

「なんだよ、急いでたんじゃないのかよ」

とおじさんに対して、少し「?」と思いましたが、
まぁそんなのおじさんの勝手だし、別にどうでも良いこと。

ただ、歩かない方のレーンに立っている339と、
その一段上の歩く方のレーンに立っているおじさんとで、
進路をふさいでしまっている状況なので、
後ろから誰かが歩いて来たら通れないな、と。

でも「元来、エスカレータは歩かないのが正しいルール」という説もある。

なので、339が気を使う必要もないし、おじさんに注意する必要もない。

あと、気になるのがおじさんの見た目。
ちょっと怖いというか、ヤバいというか、アブナイというか、とにかくあまり関わらない方が良さげな雰囲気。

と、思っていたら、後ろの方から「タッタッタッタ」とサラリーマン(おじさん)が駆け上がってきました。

で、339と怖めのおじさんに行く手を阻まれたサラリーマン(おじさん)が、
あと、数メートルでエスカレーターも終わるんだから、我慢すりゃあ良いのに、

「ちょっと!歩いてよ!」

みたいなことを怖いおじさんに言っちゃいました。

そしたら、待ってましたと言わんばかりに怖いおじさんは、

「てっめー!このやろー!ふざけんじゃねー!」

とサラリーマン(おじさん)にブチキレて、

「てめーは目が見えねーのか?エスカレーターは歩いちゃ行けねーって注意書きがあんだろーが!」

と、止まらない。

あまりの切れ方だったので、339も思わず、その「注意書き」とやらを探しちゃいました(見つけられなかったけども)。

怖いおじさんはその後もずーっとサラリーマン(おじさん)に罵声を浴びせ続けました。

ようやくエスカレーターが終わったので、サラリーマン(おじさん)は「すいません、すいません、すいません」と謝りながら、早歩きで逃げようとしますが、
怖いおじさんは逃がしません。

謝りながら早足で逃げるサラリーマン(おじさん)と、

サラリーマン(おじさん)の背後にピッタリつき、 耳元に罵声を浴びせ続けながらついていくおじさんとの、

競歩合戦が始まりました。

 

そしてそれを後ろで見てた339(も、おじさんですが)は、

「あのまま、サラリーマン(おじさん)の会社まで、怖いおじさんはついていくんだろうか?」

と、興味津々。

しかしここで、サラリーマン(おじさん)はカバンから「Suica」というこの状況を打開するには最高のアイテムを取り出し、ピッと、自動改札を通過しました。

正直、怖いおじさんは、電車に乗るような人には見えなかったからです。 ←どんな見た目だよ

これでなんとかサラリーマン(おじさん)は、逃げ切れるかなあと思ってみていたら、
なんと、怖いおじさんもSuicaらしきものをポケットから取り出し、
ピッと改札機にタッチしました。

「まだ追うの?」と驚く339。

おじさん達の競歩は、まだ続くのか?

と思ったら、

「バタン!ピンポーン!チャージしてください」

と、自動改札機に行く手を阻まれる怖いおじさん。

「チキショー!!」

と叫び、
怖いおじさんは、自動改札機にチョップをお見舞いして、南口の方に消えていきました。


…てなことがあったのですが、

駅の北口から入って、南口に抜けていった怖いおじさんは、なにしに駅に来たのか。

単純に駅の南口方面に用事があったのかもしれませんが、

どうも「ヒマだから、誰かに因縁をつけたかっただけ」な気もします。

そもそも339の前に割り込み気味に入ってきたのも、
339が文句言ったら
「なぁにぃ?!」
ってキレるつもりだったのかもしれません。

ま、それは怖いおじさんに聞いてみないとわかりませんが。

339の感想としては、
因縁つけたかっただけっぽい怖いおじさんもタチ悪いけど、

あんなやばめのおじさんに、注意したサラリーマン(おじさん)のミスというか、人を見る目がないなと。


『人を見た目で判断してはいけないよ』

とは良く言われますが、

『いや、見た目もけっこう大事だよ』

と、そういう話でした。