「逆・アストロ精神」で挑め!〜その③ 〜
339です。前回の続き。
地元平塚での開催というだけの理由で、
日本拳法の試合に出場することを決めてしまったのは、
試合当日までちょっと(1ヶ月くらい)あったので、なんとか調整できると思ったからです。
しかし、光陰矢の如し…
「あっ!!!」
という間に、試合当日の朝になってました。
「やばい、全然筋トレしなかった。ジョギングも。」
「うーん、どうしよう…って悩んでも仕方がない。とりあえず、試合会場まで歩いていこう。」
「試合会場に着くまでに気持ちを作ろう。」 ← 役者か?
日本拳法は体重別ではないので、きゃしゃを通り越して「キャシャーン」状態の339と、「ツメロボット」のようは大男が闘う可能性もあるわけで…、
ツメロボット(左)とキャシャーン(右)
今まで試合に出ることを「怖い」と思ったことはなかったけども、
全くトレーニングしてない今回は「ちょっと怖い」。
「さて、どうしよう。そうだ、こうしよう。とりあえず、2分間カラダが動けばなんとかなるので (日本拳法の試合は2分間)、
何か、自分自身に暗示をかけよう。そうだ、人間には「防衛本能」てのがあるはずだから『死んでたまるか』ていう気持ちを強く思えば『防衛本能』が刺激されて、カラダも動くかもしれない。」
という、よく分からない理論で、自分自身に暗示をかけながら、会場に向かう339。
「死んでたまるか」
「死んでたまるか」
「こんなしょうもない試合で、死んでたまるか」 ← 『逆・アストロ精神』発動中
「いや、ちょっと待てよ。さすがにちょっと『死んでたまるか』は大袈裟だなぁ。実感がわかない。」
「もうちょい現実的な方が良いな…」
と思い、
「病院送りにされてたまるか」
「病院送りにされてたまるか」
「こんなしょうもない試合で、病院送りにされてたまるか」 ← 例のヤツ発動中
に変更。
「病院送りにされてたまるか」
「病院送りにされてたまるか」
「病院送りにされて…」
プルプルプルプル
「病院送りにプルプルプル…プルプルプル?あっ電話か。もしもしー?」
電話の相手は、これから一緒に試合に出る「シノハラ」という「ツメロボット」のような体型(100キロくらい)の同期の男でした。
339「どしたの?」
シノハラ「平塚駅で待ち合わせて一緒に行こうよ」
339「えっ?あぁ良いよ。じゃ駅でね」
てことで、田舎(トーキョー)から大都会(ヒラツカ)に出てくるシノハラを迎えに、
試合会場ではなく、平塚駅に、歩く方向を変えて、ブツブツ言いながら歩く339。
数分後、シノハラと合流。駅を出てタクシーに乗るシノハラと339。
タクシーの運転手(おじいちゃん)「はい、どちらまで行きますか?」
339「総合体育館に行って下さい」
車中、窓の外を見ながら心のなかで『病院送りにされてたまるか』を連呼する339。
『病院送りにされてたまるか』
「病院送りにされてたまるか」
『病院送りに…あれ、こっちの道で行くんだ…まいっか、病院送りにされてたまるか…』
~数分後~
タクシーの運転手(おじいちゃん)『はい、着きましたよ。平塚共済病院ね…あっ!間違えた!!』
と、なぜか、平塚共済病院の駐車場にタクシーを止めた運転手(おじいちゃん)。
339「…病院送りにされてたまるか、病院送りに…って、おおおぉい!!何、病院に送ってくれてんだよぉ!!!」
てことで、試合の対戦相手ではなく、タクシーの運転手(おじいちゃん)に病院送りにされてしまった339でした。
これで、339のテンションも、ガックシ落ちまして…
試合の方は、言うまでもなく、良いところなしで負けました。
試合内容は、正直よく覚えてません。ぶん殴られて覚えてないのではなく、単純に覚えてません。
今日の教訓。
『やっぱり、試合に出る前は、ちゃんとトレーニングしないとね。あと、おじいちゃんには注意!』