さらば、卓球部に入って死にかけた話、フォーエバー

339です。

「空気イス」って、なんですのん?
という方もいると思うので、わかりやすく画像で説明すると、


f:id:sasakiyu2:20180821231339j:image

↑こんなやつです。

いや、ウソ。↓こんなやつです。


f:id:sasakiyu2:20180821231359j:image

まあ、言わば「エアギター」みたいなもんで、

イスに座ってるような姿勢で、耐える

っていうトレーニングです。


マキノ先輩「いーか?準備できたかー?じゃあ…えーっと…これを…」

と、「空気イス」を何分やらせるか、迷っている様子。

マキノ先輩「えーっと…あっ、そうだ、こうしよう。最後までやり続けたヤツが、優勝ね!」

全員「えっ?!」

 

「優勝ってシステム、あったっけ?」

 

って全員思ったに違いないのですが、先輩の言うことなんで、「はーい!」と、良いお返事。

マキノ先輩「じゃ、よーい、スタート!」

てなわけで、急遽、

「第一回チキチキ 空気イス ガマン大会」

が、開催されました。


おさらいすると、339は、体重も軽く、サッカーで鍛えた脚力があるので、正直余裕。

さらに、339は小学生の頃、「ザ・ガマン」ていうテレビ番組を好んで見ていたので、
もう、負ける要素がありません! ← その理屈

案の定、次々とリタイアしていく他の部員達。

最後に残った3人は、
「ナカジ」 (のちの部長)と、
「ぴぴ」(嫌われ者)と、
339。

と思ったら、「ナカジ」が、
「あ~ダメだ」とリタイア。

「ナカジのヤツ、まだ出来るくせに空気を読んでリタイアしたな、『空気イス』だけに。」

と、339が、心の中で思っていたら、

「ヒラタ」という男が、嫌われ者の「ぴぴ」の背中を覗きこみ、

ヒラタ「あー!こいつズルして、段差に腰かけてるー!せんぱーい、こいつズルしてまーす!」

マキノ先輩「えっ?あっホントだ!お前、失格!優勝は339ねー!」

と、339は心の準備もできぬまま優勝してしまいました。

こんなに達成感のない優勝がこの世に存在するんでしょうか?

マキノ先輩「じゃ優勝した339をみんなで胴上げー!!」

と言って、339は胴上げされました。

 

 

全員「わーっしょい、わーっしょい、あっ!!!」

 

「あっ!!!」となった時、一瞬、時が止まった気がしました。


339の体は、あまりにも軽すぎて、

そして、胴上げなんてやったことのない負け犬ども、 ← 急に口が悪い
もとい、他のみんな(10数名)が、力を入れすぎて、

339の顔が、渡り廊下の天井にふれるくらいの高さまで、飛ばされてしまいました。

たぶん、こんな感じ。


f:id:sasakiyu2:20180907223212j:image

いくら339が、キャプテン翼好きでも、そんなに高く飛んだことはありません。

 

後は、落ちるだけ。

下は、コンクリート

の、この状況で、

339を胴上げしたみんなはビックリして体が硬直してしまったのか、
誰もキャッチしてくれなかったのです。

 

「あっ!!!」と、時が動き出して、

 

落ちてくる339をキャッチしてくれたのは、マキノ先輩ひとりだけでした。

キャッチしたものの、(軽いはずの339の体を)支えきれず、
マキノ先輩も膝から崩れ落ちましたが、持ち前の腕力(?)で、
339 にも、自分自身にも、衝撃を与えないように、ゆっくり、ぐちゃ~っと崩れました。

 

一応、339もマキノ先輩も無傷でしたが、

もし、この時、マキノ先輩も硬直してしまっていたら、
339はたぶん、後頭部から落ちて死んでいたんじゃないかと思います。


たまにニュースで、

定年退職祝い、兼、送別会後の胴上げの事故で死亡

とか、

大学受験の合否発表で、見事合格して、大学生に胴上げされた時の事故で、首の骨骨折

とか聞くと、

「ヒェーっ!」と思い出してしまう339です。

 

ここで今日の教訓!

「素人の胴上げは…あ ぶ な い で す」

皆さんの周りでも、
会社の飲み会後とかに、誰かを胴上げしようとしているおバカさん達がいたら、
全力で阻止してあげてくださいね。


以上!