さらば、卓球部に入って死にかけた話、フォーエバー
339です。
「空気イス」って、なんですのん?
という方もいると思うので、わかりやすく画像で説明すると、
↑こんなやつです。
いや、ウソ。↓こんなやつです。
まあ、言わば「エアギター」みたいなもんで、
イスに座ってるような姿勢で、耐える
っていうトレーニングです。
マキノ先輩「いーか?準備できたかー?じゃあ…えーっと…これを…」
と、「空気イス」を何分やらせるか、迷っている様子。
マキノ先輩「えーっと…あっ、そうだ、こうしよう。最後までやり続けたヤツが、優勝ね!」
全員「えっ?!」
「優勝ってシステム、あったっけ?」
って全員思ったに違いないのですが、先輩の言うことなんで、「はーい!」と、良いお返事。
マキノ先輩「じゃ、よーい、スタート!」
てなわけで、急遽、
「第一回チキチキ 空気イス ガマン大会」
が、開催されました。
おさらいすると、339は、体重も軽く、サッカーで鍛えた脚力があるので、正直余裕。
さらに、339は小学生の頃、「ザ・ガマン」ていうテレビ番組を好んで見ていたので、
もう、負ける要素がありません! ← その理屈
案の定、次々とリタイアしていく他の部員達。
最後に残った3人は、
「ナカジ」 (のちの部長)と、
「ぴぴ」(嫌われ者)と、
339。
と思ったら、「ナカジ」が、
「あ~ダメだ」とリタイア。
「ナカジのヤツ、まだ出来るくせに空気を読んでリタイアしたな、『空気イス』だけに。」
と、339が、心の中で思っていたら、
「ヒラタ」という男が、嫌われ者の「ぴぴ」の背中を覗きこみ、
ヒラタ「あー!こいつズルして、段差に腰かけてるー!せんぱーい、こいつズルしてまーす!」
マキノ先輩「えっ?あっホントだ!お前、失格!優勝は339ねー!」
と、339は心の準備もできぬまま優勝してしまいました。
こんなに達成感のない優勝がこの世に存在するんでしょうか?
マキノ先輩「じゃ優勝した339をみんなで胴上げー!!」
と言って、339は胴上げされました。
全員「わーっしょい、わーっしょい、あっ!!!」
「あっ!!!」となった時、一瞬、時が止まった気がしました。
339の体は、あまりにも軽すぎて、
そして、胴上げなんてやったことのない負け犬ども、 ← 急に口が悪い
もとい、他のみんな(10数名)が、力を入れすぎて、
339の顔が、渡り廊下の天井にふれるくらいの高さまで、飛ばされてしまいました。
たぶん、こんな感じ。
いくら339が、キャプテン翼好きでも、そんなに高く飛んだことはありません。
後は、落ちるだけ。
下は、コンクリート。
の、この状況で、
339を胴上げしたみんなはビックリして体が硬直してしまったのか、
誰もキャッチしてくれなかったのです。
「あっ!!!」と、時が動き出して、
落ちてくる339をキャッチしてくれたのは、マキノ先輩ひとりだけでした。
キャッチしたものの、(軽いはずの339の体を)支えきれず、
マキノ先輩も膝から崩れ落ちましたが、持ち前の腕力(?)で、
339 にも、自分自身にも、衝撃を与えないように、ゆっくり、ぐちゃ~っと崩れました。
一応、339もマキノ先輩も無傷でしたが、
もし、この時、マキノ先輩も硬直してしまっていたら、
339はたぶん、後頭部から落ちて死んでいたんじゃないかと思います。
たまにニュースで、
定年退職祝い、兼、送別会後の胴上げの事故で死亡
とか、
大学受験の合否発表で、見事合格して、大学生に胴上げされた時の事故で、首の骨骨折
とか聞くと、
「ヒェーっ!」と思い出してしまう339です。
ここで今日の教訓!
「素人の胴上げは…あ ぶ な い で す」
皆さんの周りでも、
会社の飲み会後とかに、誰かを胴上げしようとしているおバカさん達がいたら、
全力で阻止してあげてくださいね。
以上!